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help リーダーに追加 RSS 池に落ちたら2

<<   作成日時 : 2008/01/14 00:07   >>

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最近とても寒いですが、いかがお過ごしですか?相馬はギリギリ2週間以内に池落ちの続きを載せられて、ほっとしています。もしかしたら後で書き直すかもしれませんが…。
もう一つのサイト(『伯爵と妖精』の二次創作サイト。良かったらリンクの『菜の花色』からどうぞいらしてください!)の更新もなかなかできず、最近ちょっと悩んでます(^_^;)サイト、ひとつにまとめてしまおうかしら?と。




『池に落ちたら2』



夜更け、1日の仕事を終えた彼女は、やっと局に戻り、寝台にぐったりと倒れ込んだ。
「…つかれた」
「おかえり。お疲れ様、なんとか1日しのいだねぇ」
先に戻っていた黒髪の女官が、ひょいひょいと慣れたふうに、寝そべる少女の銀の髪から簪や花を抜き、髪を解いてやる。
頭の重みから解放されほっと息を吐きながら、少女は尋ねた。
「楸瑛、なんでそんなに髪をいじるのがうまいんだ?女の髪の結い方は複雑なのに」
「…楸瑛じゃなくて、藍姫だよ。ら、ん、き。君としたことがうっかりだね」
「ふーん、聞かれたくないことなんだな?」
「いやー、聞かれたくないというか、絳攸にしていい話なのかなぁと思ってね」
「おい、お前も間違えてるぞ。李君だ、りくん。うっかりはどっちだ」
「そうだったね、李の君だった。ちょっと呼びにくいから、李姫でも良さそうなものだけれどね」
「よく分からないが、それだと別の意味を持つから厄介なんだそうだ」
楸瑛にすっかり髪をとかしてもらい、絳攸は大きく伸びをした。
「疲れているみたいだね」
「…なんで俺が、こんな女ばっかりの職場に…」
ああ、と楸瑛は苦笑する。
「まあ、あんなことがあったんじゃ女性が苦手になるのも無理はないけれどね」
「その話はするなっ!」
がばっと半身を起こした絳攸の顔が青ざめているのに同情して、楸瑛は親友のいう通りに話題を転じた。
「そもそも、君が家に帰りたくないっていうから、後宮で働くことになったんじゃないか」
「だっ…だって、…黎深様にどう言ったらいいか」
しゅんとする絳攸に、楸瑛は話題の選択を誤ったことを悟った。
二つ年下の親友の地雷を踏んでしまった。
「君の養い親は、別にそんなことで君を嫌ったりしないと思うよ」
少しでも彼の気分が浮上するように、自分の思うままを伝える。
しかし、彼の根は深い。
「そんなこと、わからないじゃないか。あの人は気まぐれなんだ。それに、きっと俺が邸にいないことすら気づいてないかもしれない」
「それはない、邵可様がうまく伝えてくださってるじゃないか」
ぽん、と楸瑛は親友の髪を撫でる。話は終わりの合図だ。
「さあ、早く寝よう。明日も早いよ。そうだ、君、ちゃんと着替えるんだよ。その、ちゃんとあっち向いてるから」
「…ああ」
楸瑛の背後で、しゅるりと帯を解く音が聞こえる。戸惑ったような間と、衣に悪戦苦闘している様子も伝わってくる。
普段着ない女物の衣装とはいえ、そんなに脱ぎにくいものかなぁと壁の一点をぼんやり見つめながら楸瑛が思っていると、ぽつりと絳攸がつぶやいた。
「…楸瑛、目をつぶったまま着替えるのは難しいな」
「え?私は目を開けて着替えてるよ?」
「何っ!?」
「だって、どう変わろうと私の体じゃないか。不便だし…」
着替えが完了したものと思い、楸瑛は振り向くが、慌てて視線を反らす。
「…って、ごめん絳攸」
「なっ!見たのか!?まだ終わったって言ってないのに!」
目を閉じたまま、絳攸は楸瑛のいる方へ顔を向ける。
「えーと、もう終わったかと思ってうっかり。ごめんね」
ぎゃあ、という叫び声とともに枕が飛んで来たのを、楸瑛は甘んじて受けた。

*****

あの日、邵可の頼みを受けた女官が、絳攸と楸瑛に着替えを運んで来た。
その一方的に見知った顔に、楸瑛は慌てて顔を袖で隠したが、邵可が事前に包み隠さず事情を話したらしく、その行為は何の意味も持たなかった。
「藍武官、李官吏。お初にお目にかかります、珠翠と申します」
そう一礼した彼女は、てきぱきと彼らに衣装を着付け、その髪を結った。
そして出来上がったお互いの姿は女官にしか見えなかった。
「へー、絳攸可愛いね」
「何言ってるんだ、こんなときに!…邵可様、あの、伺いたいことが…」

元の姿に戻れるのかどうか。

府庫の主は穏やかに微笑んだ。
「わかりません」

ふらりと絳攸は倒れた。

*****

その後、意識を取り戻した絳攸に、邵可は養い親の元へ送ろうと申し出たが、絳攸はどうしてもそれはできなかった。
「では、帰れるようになるまで、後宮の局をお貸ししましょう。ただし、働いていただきますよ。人手不足なんです」
珠翠の提案により、二人は新入り女官として後宮に入った。邵可の「必ず元に戻る方法をお調べしておきますから」という言葉だけを頼みに。


続く

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GINGERのカウンター(リンク集の上のネコのカウンター)がそろそろ4桁になります!本当にありがとうございます!
もし1000hit踏まれた方がいらしたら、コメント欄にてご連絡&リクエストいただけたらと思います。拙い文ですが全力で書きます!いらっしゃらないと思いますが絵も有りです、色鉛筆ですが(笑)
ジャンルは彩雲国かまるマでお願いします♪もちろん踏み逃げありです。

あ、キリ番でなくてもリクエストは随時募集中です。
ご連絡・相馬つかさ(管理人)
2008/01/14 03:26

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